CTBTOを訪問した後、ウィーン・インターナショナル・スクールを訪問しました。14~16歳の学生と交流しました。初めに各校、1分間の学校紹介プレゼンを行いました。その後2つの班に分かれ、ディスカッションを行いました。私の班では、原爆投下の経緯や、被爆者の体験、また広島と長崎は安全なのかなど、さまざまな話題が飛び交いました。原爆のことを学校で習うそうです。
しかし、私たちのような、日本(被爆地)の人間から、話を聞いたことはなく、非常に興味深そうに聞いていました。被爆者の坪井直さん(日本被団協代表委員)の体験をつたえました。昔、アメリカを恨み、その思いが腹の底にあること。しかしその思いをぶつけるのではなく、人類生存のため、核廃絶を訴えていること。また、結婚において差別されたことなどです。体験を聞いた学生たちは、口々に「恐ろしい」「信じられない」とつぶやきました。私たちは、実際にヒロシマ・ナガサキを訪れてほしいとも伝えました。それは、被爆地を訪れ、被爆者に直接会い、彼らから、悲惨な体験とその中を生き抜いた証を感じてほしいからです。昨年5月、オバマ米国大統領(当時)が訪れたように。
福島は安全なのかとも問われました。その質問に対し、私たちは「放射能の危険性は、専門家でも意見が割れる。わからないというのが、答えだ」と伝えました。同世代の意欲的な姿勢に刺激を受けました。
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